マクラーレンオーナーの皆様こんにちは。
私とマクラーレンとの繋がりは1995年マクラーレンF1GTRでルマン24時間で総合優勝した事がきっかけとなりました。
その年はGr-Cの時代が終わり、GT1という車両になった初めての年の事でした。
F1コンストラクターが製作する市販車マクラーレンF1に大変興味があった私は、当時マクラーレン日本販売を任されていた安川実氏と立ち話の中で「私のシートが有れば乗せてください」とお願いした事がきっかけでルマン出場が決まりました。
練習も無しで参加する事に大変不安でもありましたが、過去8回のルマン出場でほのかな自信もありましたので、レーサーとしてマクラーレンF1に乗れる誇りを持って臨みました。
スタートしてすぐに雨が降り出し朝まで続いた雨の助けもあり、ヤニックダルマス、JJレート、私の3人は車を壊す事なく1番でチェッカーを受ける事が出来、私のレース人生でも一番の素晴らしい一日になりました。
マクラーレンというレーシングチームがスポーツカーメーカーとして車社会に発信出来た大きな勝利を得る事になりましたが、あれから27年、マクラーレンはスポーツカーメーカーとしてしっかりと魅力あるブランドを構築しています。
今日マクラーレンオーナーの皆様とマクラーレンを通してご一緒する機会を頂き誠に感謝申し上げます。
近年のスーパーカーは私が当時乗っていた怪物と言われたGr-C車両と同等以上の性能を持っています。
この性能を楽しむためにはそれなりのスキルが必要になって来る車です。
マクラーレンオーナーとして社会に見本となるドライビングスキルを伝えていけると嬉しく思います。
この度マクラーレンクラブより会長職を拝命させていただきましたのでお付き合いの程宜しくお願い申し上げます。
サーキット走行を、安全に速く、高速でマナーを守り、市街地では車好きの目を引く走りを楽しんで頂けるようお付き合いをさせて頂きたいと思います。
関谷正徳